#39 ねこのはなし その7 −第三のまぶた−

3年一緒に暮らしたマロンというメスがある日いなくなったのをきっかけに、我が家のねこの話をつらつら書いています。

今いるのは、びっくり(メス)とノッティ(オス)の2匹です。びっくりの娘がマロン、マロンの息子がノッティ。

キジ白のびっくり、黒猫ノッティ

あっさり終わった外泊ブーム

ノッティの外泊が続いてやきもきしたのは結局数日のことで、そのあとぱたっと、彼は午後ほとんど家か庭にいるようになった。

好きな子にフラれたのかな? 今ひとつ元気もない。

彼は去勢をしていないので、他のメスとの関係で何らかストレスがたまる可能性もあるかもしれない。我が家はなるべく動物はそのままで、という方針で、子ねこが増えすぎると世話できないのでメスの避妊手術はするものの、オスは特段の事情がない限り手術はしていない。

そんなこんなで何日か過ぎた、7月20日のこと。

びっくりの顔が何かおかしい。顔? じゃない、目だ。目が半開きのような、変な顔をしている。

目頭からまぶたが

その日の写真はあまりにかわいそうなのでここには載せないが、目頭から膜のようなものが出て、目の半分近くを覆っていた。

調べてみると、それは「瞬膜」と呼ばれるもので、サメ類、爬虫類、両生類、鳥類にある「結膜のひだ」なのだそう(出典:コトバンク)。第三眼瞼とも呼ばれるのは、上まぶた・下まぶたの次の3つめのまぶた、というわけだ。

哺乳類では退化しているものの、少なくとも犬や猫は比較的見えやすいようで、眠い時や瞬きをした時に現れる場合があるとのこと。

しかし、この瞬膜が「起きている時にずっとはっきり見えている」のは何らかの体調不良のしるしだという記述がネット上に散見された。

スペイン語でも「第三のまぶた(tercer párpado)」という通称で呼ばれているそうで、症状で検索したところ、腸に何らかの異常がある場合が多く、感染症や寄生虫も疑われるとのこと。

確かにその朝びっくりは、すざまじい下痢をしていた。

原因はきっと・・・

しかし、その数日前からのびっくりの行動を思い返し、下痢の原因は十中八九、ネズミの食べ過ぎ(ちなみにすぐ戻す)だと見当がついた。

ネズミを追う、仕留めるのと、食べるのは別のことで、たとえばノッティの場合、追いかけて捕まえるところまではやっても、息の根が止まるともう興味がなくなっているようだ。

食べちゃだめなんだよ、びっくり・・・

生肉、それもネズミである。だめだめ。

いくらその辺にたくさんネズミがいるからって、捕まえてくれるのはありがたいけど食べちゃだめ。今年は丑年なのに、ネズミの当たり年すぎる。ニンゲン頭抱える。

とりあえず、家から出さないようにして断鼠。

その後もひどい下痢が2、3日続いたので、猫用の寄生虫駆除薬を滴下した。この駆除薬は獣医さんで売っていて、1ヶ月に1回、首の後ろに滴下すれば身体の表面もお腹の中も寄生虫駆除をしてくれるので、ねこを外に出している我が家では常備している。

先月の滴下からもうすぐ1ヶ月というところだったので、ちょっと早かったけれど心配で滴下したのが23日の金曜。

念のため獣医さんへ

週が明けてから下痢は収まったが、瞬膜はあまり変化がなく、まだはっきり出ていた。

念のため27日に獣医さんで診ていただいた。瞬膜以外に異常は見られないようで、寄生虫駆除薬も効いているはずだから、とのことで、猫用のプロバイオティクス粉末を出された。今どきはねこにもそんないいものがあるのだ。

そもそも外に出しているので、獣医さんの方もそこまで神経質には診ていないと思うし、血液検査などもしていない。下痢が治っていて食欲不振や発熱もない、となれば、多分心配ないでしょう、というところ。

ネズミを食べ過ぎなくとも、外に出ているねこには常にいろんな危険がある。だからねこ自身の力で生き延びていくことが大事だし、必要なのだ。

元気で長生きしてほしい、というのがこちらの切なる願いではあるけれど、彼らは彼らの知恵を駆使して、ねこ生を淡々と生きている。

獣医さんに行った翌々日、まだ瞬膜が確認できる

ねこのことはねこに

こういうことがあると、私はおろおろしてすぐ獣医さんに電話!となるが、夫は「そのうち治る」とあっけらかんとしている。これまで何匹かのねこと暮らしてきて、体験的にわかっているらしい。

彼は基本的に「ねこのことはねこにまかせる」方針で、介入は最小限。ねこが自分で生きる、自分で治す、そのことをできる限り尊重している。

瞬膜がちゃんと引っ込むにはまだ時間がかかりそうだけれど、私にできるのは、外に出す時間を減らして、びっくりがネズミと接触するのをなるべく避けるようにすることくらい。

…それでも、出すとすぐくわえてくる! 漫画みたいだが笑っていられない。今のところ食べてはいないようだけれど、張り付いて見ているわけではないのでわからない。心配。

ねこ自身の、治る力。どうかうまくはたらいてほしい。そして捕まえても食べないでほしい。

庭のトマトとズッキーニの前で

 RutaSegoviaへのお問い合わせはこちらから