#34 ねこのはなし その3 −お散歩行こう−

前々回から、思いのままに、最近起きたことを書いています。

(「その1」からお読みになりたい方はこちらから)

散歩についてくるねこ

マロンとノッティは、よくニンゲンの散歩についてきた。

犬の散歩と似たようなもので、ただリードはないし、わんこよりは遅いペース。ねこは小さいので、ニンゲンがゆっくり歩いても、ついてくるのは大変なのだ。

2匹が必死についてくるのを見ていると、いつも桃太郎の気分だった(イヌ、サル、キジではないけど…)。

ただ、彼らがついてきてしまうと、どうしても遠くまで歩くことはできないので、適当なところで切り上げて引き返す。

そうやって、ニンゲンにとってはミニ散歩になってしまうのも、またひとつの楽しみだった。

緊急事態宣言が出された直後の昨年3月の投稿に貼ったのも、散歩中に撮ってあった写真(ここに再掲)。彼らが根元にいる大木は、村の至るところに生えているトネリコの古木である。

大きなトネリコの木とねこたち(2020年3月18日の投稿から再掲)

ねこの行く場所

ねこたちが、外でどこまで出かけているのか、こちらはまったくわからない。

ねこしか知らない場所があるだろうし、ニンゲンは入っていけないようなところかもしれない。

漠々と大地が広がっているとはいっても、きっと彼らには彼らの道があり、彼らの世界があるだろう。

家の周りに他の野良ねこがやって来て、派手に喧嘩したり、あるいは友達になったりもたまにしている。そういう交流がないと子猫もできないわけで、ねこにはねこの事情や”にゃん間関係”がある。

村の中心部(といってもねこの足で歩いても3分)には、野良ねこや地域ねこがそれなりにいるので、我が家のねこたちもなんらか彼らと付き合いがあるかもしれない。

びっくり(マロンの母親、詳細はその2に)を譲渡してもらう以前からいたダニーナというメスは、村の社交場へちょくちょく出かけていたようだ。

ダニーナは、2020年1月に17歳くらいで亡くなった。彼女の話はまた別の投稿で書こうと思う。

ただ歩く、ねこと歩く

マロンがいなくなっても、ノッティは変わらず散歩についてくる。

いつも2匹一緒だったのに、と思うとマロンの姿を探してしまう。空耳で何度、マロンの甲高い鳴き声を聞いたかわからない。

原っぱや木立に向かって呼んでみるけれど、草や葉のそよぎがしんと響いている。

ノッティと、ただ歩く。

夏の日向は焼けるように暑い。黒いノッティには過酷かもしれないから、日陰から日陰へ、休み休み、歩く。

小走りでついてくるノッティ

時折、収穫のトラクターや、収穫した農作物を乗せた巨大なトラックや、お散歩中のわんこや、下手をすると羊の群れまで、色々出くわすのでそのたびに道をはずれて草むらに逃げ込む。もちろん私も一緒に。常にノッティを守らなきゃいけないし、見失っても困る。

ねこと散歩しているとは誰も思わないから、散歩中の中年女性が突然草むらに逃げ込むのを見たトラックのおじさんは怪訝な顔だけど。

そんなトラップを交えつつ、またノッティと歩き、家に帰り着いて心底ほっとする。

マロンの代わりには到底なれないけれど、一緒にいるからね。

暑くて舌が出ちゃったよ

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