#22 スペインのお菓子:トリハス(作り方)

(トリハスの歴史や聖週間に食べる習慣については、ひとつ前の投稿にまとめました)

今日4月12日は、2020年の「復活の主日(ドミンゴ・デ・レスレクシオン)」です。復活祭(英語でイースター)とも言われますね。

セマナ・サンタ(聖週間)は復活の主日前日まで、と書いてある日本語の辞書や記事もありますが、私がスペイン人の友達に確認した限りでは復活の主日まで含めてよいようですので、まだぎりぎりセマナ・サンタ中です。

スペインのセマナ・サンタに作る・食べるお菓子、トリハス。

目分量で簡単に作れる我が家の(というより夫の)レシピを以下ご紹介します。

これがスペインの正しいレシピ!というわけではなく、各家庭・個人で材料も作り方も少しずつ違いますので、その意味では参考として見ていただければ幸いです。

シンプルな材料

では、材料です。(トリハス10切れ分はありますので、そんなに一度に食べないという場合は全て半分にするなど工夫してみてください。我が家も3日かけて食べました。)

  • バゲット型の長いパン1本
    • 焼きたてではなく、数日経って少し固くなったもの。
    • 目が粗すぎず細かすぎず、適度に詰まっているタイプの方があとで扱いやすそうです。
    • ちなみに、いつも買いに行くパン屋さんでは「トリハス用の(トリハス向きの)パン」がいつも売られています。
  • 牛乳1リットル(パンの量により増減)
  • レモンの皮1個分
  • シナモン1本(なければシナモンパウダー)
  • バニラビーンズ(なければバニラシュガーやエッセンス)
  • 砂糖(牛乳に加える、量はお好みで)
  • 卵3個(パンの量により増減)
  • 最後に甘味づけをするためのシナモンシュガーやはちみつ適宜
  • オリーブオイル(揚げ油なので高級でなくてよい)

作り方

手順は以下です。

1. パンを2cm程度の厚さにスライスする。斜め切りでも垂直でもお好みで。

2. レモンの皮をむく。

3. 鍋に牛乳1リットルを入れ、2のレモンの皮、シナモン、バニラビーンズ、砂糖大さじ2-3杯*(今回はバニラビーンズがなかったのでバニラシュガー大さじ2杯で代用)を入れて火にかける。
*砂糖はお好みで加減してください。このレシピは甘さ控えめです。最後に甘味をつけるので、牛乳に入れる砂糖は控えめでも問題ないと思います。

4. 強めの中火で3を温め、ゆっくり30秒ほど沸騰させたのち**、火から下ろして冷ます。
**加熱すると牛乳のタンパク質が固まりますが、液に少しとろみが出た方がパンを浸したときにくずれにくいとのことでした。凝固が気になる方は沸騰させないか、時間を短くしてみてください。

5. 4が冷めたらレモン、シナモン(バニラを鞘ごと入れている場合はバニラも)を取り出し、液をバットなどに入れる。

6. 卵を別の深めのバッドや深皿に溶いておく。

7. フライパンにオリーブオイルを熱する。焼くというより揚げるので、量はたっぷりめに。

8. 1でスライスしたパンを5の液に浸し、裏返して中心まで液が浸みるようにする。

9. 形がくずれないうちに7を引き上げ、溶き卵に両面をくぐらせて、オリーブオイルで揚げる。

10. 時々裏返しながら両面にこんがり焼き目をつけ、きつね色になったら取り出し、キッチンペーパーなどで油を切る。

11. 少し冷ましてから、シナモンシュガーや蜂蜜で甘味をつける。今回は蜂蜜を使用。

以上です。簡単シンプルです。

牛乳と卵は混ぜません

前回の投稿に「フレンチトーストとは作り方も食感も違う」と書きましたが、一番の違いは「牛乳と卵を混ぜない」ことです。

またそのため、卵が衣の役割をしていて表面がカリッとしており、一方パンの内部は牛乳しか浸み込んでいない状態なのでとてもやわらかく、とろっとしています。

バターではなくオリーブオイルを使うところも、「揚げパン」に近い素朴さがあるように思います。

スペイン、フランス、それぞれのよさを味わってみてくださいね。

牛乳の代わりにワインでも

また、トリハスは牛乳の代わりにワインを使ったレシピも数多く存在します。

インターネットで検索してみたところ、白ワインだけかと思いきや、赤ワインを使ったものもいくつもヒットしました。

パンを赤ワインに浸すとは、まさにキリスト教そのものという感じがします。

今回時間が足りず、ワインを使ったレシピをご紹介できなかったので、日をあらためてワインのトリハスに挑戦し、ブログにまた書きたいと思います。

2021年の聖週間を待ち望みながら

というわけで、2020年のセマナ・サンタもそろそろ終わりを迎えようとしています。

すでに移動制限5週目に入っています。少しずつ、スペインの状況もよくなってきていますが、引き続き注意しながら、警戒宣言が解除されたあとを徐々にイメージして過ごしていきたいと思っています。