#24 「新たな日常」へ少しずつ

今日から5月。と言われても、まったく日々の感覚がありません。

3月14日の警戒事態宣言、3月16日から始まった厳しい移動制限。

しかし! 明日5月2日の土曜日から、やっと「散歩」が認められます。

約7週間ぶりに外に出られる喜び

昨日の政府発表の内容は、在スペイン日本大使館のホームページに載っています。(「スペインにおける新型コロナウイルス感染症拡大を受けた対応等について(4月30 日)」

人口5,000人以上の市町村では、散歩のための時間帯が設けられます。

スペイン政府は(1)14歳以上の者,(2) 介護が必要な者及び70歳以上の高齢者,(3)14歳未満の子ども,の3グループに市民を分割し,それぞれに時間帯が割り当てられることとなります。

(1) 14歳以上の者のグループについて
 ・6時~10時,又は20時~23時の時間帯に以下の外出が許可される
 ・個人のスポーツの実施(居住する市町村内)
 ・散歩(住居から1キロ以内,同居する者1名と実施することが可能)
・運動及び散歩は1日1回実施可能

(2)介護が必要な者及び70歳以上の者のグループについて
・10時~12時,又は19時~20時に散歩を行うことが許可される
・散歩(1日1回,住居から1キロ以内)

(3) 14歳未満の子どものグループについて
・既に認められている散歩の時間帯が12時~19時の時間帯に制限される ・その他の散歩の基準は現在適応されているものと同様

https://www.es.emb-japan.go.jp/

この時間帯設定は、一度に多くの人が外に出て混み合うことを防ぐとともに、ウイルスに対してもっとも脆弱な高齢者や要介護者、そして子供たちが、他の大人たち(子供の同伴以外)となるべく接触しないよう配慮されたものです。

私の住んでいる村は人口70人ほどなので、この時間帯の適用はありませんが、散歩であれば「住居から1キロ以内」、個人の運動であれば「居住する市町村内」でどちらも「1日1回」という規定はやはり守らねばなりません。

また、ソーシャルディスタンシングももちろん考慮しなければならないので、外で友達に会っても、うれしさから以前のようにハグをするわけにもいきません。

それでも、また村の人たちの笑顔を見ることができたら、それはほんとうに大きな喜びだと思います。

段階的規制緩和プランも発表

時系列が前後してしまいますが、3日前の4月28日には、規制緩和プランが政府から発表されました。

こちらも在スペイン日本大使館のホームページに載っています。(「スペインにおける新型コロナウイルス感染症拡大を受けた対応等について(4月29 日)」

ポイントは4段階ということ、また期間についてはフェーズ0が原則1週間、フェーズ1〜3が最低2週間ということです。

規制緩和は4段階(フェーズ0~フェーズ3)に分けられており、その後、「新たな日常」となることが想定されています。各フェーズの緩和概要は以下のとおりです。一般的に居住地及び目的地の双方が「新たな日常」に至るまで証明できる正当な理由なくしては居住県外への移動は不可となります。

フェーズ0 :散歩・個人の運動,飲食店の事前注文による持ち帰り(店内での消費は不可),個人(プロスポーツ選手を含む)のトレーニング,プロスポーツチームの軽いトレーニング等。

フェーズ1 :大規模商業施設を除く商業施設・飲食店(テラス:定員の30%)・ホテル(共通スペースは閉鎖)の営業,農業活動,プロスポーツ活動,宗教施設の活動(定員の1/3)等。

フェーズ2 :飲食店(店内を含む(テーブルのみ)・適切な距離の確保:定員の 1/3)の営業,学校における補講(正式な再開は9月)・両親が出勤の場合の6歳未満の生徒の通学,狩猟・スポーツフィッシング,映画館・劇場・博物館等の文化・娯楽施設等 の営業(定員の1/3),屋内(50人未満)・屋外(400人未満)の興業,宗教施設の活動(定員の1/2)等。

フェーズ3 :より柔軟かつ一般的な移動(屋外及び公共交通機関におけるマスクの使用を推奨),商業施設では2mの距離を確保しつつ定員の1/2 とする,飲食店では定員条件をより緩和等。

(中略)
規制緩和の日程及び各フェーズ間の移行の原則は以下のとおりです。
(1)日程
●5/4~:カナリア州の3島(La Graciosa,El Hierro,La Gomera)とバレアレス州の1島(Formentera)はフェーズ1,上記4島を除く全土はフェーズ0が適用されます。
●5/11~:フェーズ0の地域で基準をクリアした地域は,フェーズ1へ移行します。
(2)フェーズ間の移行の原則
●フェーズ1以降は,各フェーズは最低2週間継続されます。
●フェーズの進展(後退)に際しては,以下の共通の基準に照らして,次フェーズに進むかを県・島毎に保健大臣が決定することとなります。

https://www.es.emb-japan.go.jp/

「新たな日常」というワード

上記の4月28日の政府発表の中に、「新たな日常」という単語が出てきます。これはスペイン語「Nueva normalidad」の訳で、段階的規制緩和について説明しているスペイン政府のホームページにも載っています。

Nueva normalidad
Terminan las restricciones sociales y económicas, pero se mantiene la vigilancia epidemiológica, la capacidad reforzada del sistema sanitario y la autoprotección de la ciudadanía.

新たな日常
社会的・経済的制限が終わるが、エピデミックに関する警戒、医療システムのキャパシティ強化、国民の自衛は引き続き継続される。(筆者訳)

https://www.lamoncloa.gob.es/

「新たな日常」では、政府から強制される制限はないけれど、引き続き各自が自衛してウイルス感染への警戒を怠らない、ということのようです。

もともとあったハグや両頬へのキスの習慣、そしてもともとなかったマスクや入念な手洗いの習慣は今後どのようになっていくだろうか。またそれにともなって、必ずやってくると言われる感染の第二波、第三波がどのようになるか。引き続き自分自身も注意しながら、見守っていきたいと思います。

明日からの新しい一歩に備えて

さて、明日から「散歩」に出られるようになる、ということは、すぐそこに大自然があるのに家にいなければならなかった今日までとは雲泥の差です。

私自身のきもちも「新たな日常」へ開かれていく感覚です。

意味はないのですが、ちょっとだけ気分を変えようと、年に数回するかしないかのマニキュアなんぞ塗ってみました。

なかなか減らないマニキュア

明日以降、気温がかなり上がりそうです。今日は少し肌寒いくらいだったので、余計に楽しみです。

ゆっくりでも少しずつ前へ進み始めている、そのことを思い切り感じられるように、明日を大切に過ごそうと思います。