#15 村のワイナリー「ボデガ・アヘハス」

住んでいる村のご紹介前回の投稿で少し触れましたが、村の丘の上に、1軒のワイナリーがあります。

今回はこのワイナリーをご紹介したいと思います。投稿が大変遅くなってしまいましたが、この記事の写真は2019年5月28日に撮影したものです。

ボデガ・イ・ビニェードス・アヘハス(Bodega y Viñedos Agejas)

「アヘハス」は、13世紀頃にはすでにそこにあったと思われる小さな村の名前です。現在はほぼ人が住んでいないため、アヘハスという名前は行政区分上消滅していて、カバーニャス村の一部になっています。

ボデガはスペイン語で貯蔵庫やワインセラー、ワイナリーの意味、ビニェードスは葡萄畑の意味です。ボデガのホームページ(スペイン語)はこちらです。

セゴビア市から一番近いワイナリー

セゴビア県内には、リベラ・デル・ドゥエロとルエダという、原産地呼称D.O.(デノミナシオン・デ・オリヘン)をもつ有名ワイン産地がありますが、ボデガ・アヘハスはそれらに属しているわけではありません。

それゆえ、ワインツーリズムのコースとしてメジャーというわけではないのですが、観光名所であるセゴビア市内からはもっとも近いワイナリーであり、車で20分ほどなので、観光でセゴビアへ来られた方にも気軽にアクセスしていただける場所だと思います。

村の中心部からは少し離れたところにあり、砂利道を800mほど上るとワイナリーの建物が見えてきます。

現オーナーのアントニオが迎えてくれました。

ワイナリーの入り口に立つアントニオ

30ヘクタール、樹齢約20年の葡萄畑

アントニオは、スペイン南部アンダルシア地方のコルドバ県出身の若手実業家です。これまでにもオリーブオイル、オリーブ、生ハム、カバ(スペインの発泡酒)などの販売や輸出に手広く携わり、一時日本へも輸出していたそうです。

そうしたビジネスを長く手がけてきたものの、昨年夏にこのワイナリーを前オーナーから買い取ったのが、彼にとって初めての「生産過程そのものに関わる」プロジェクトだったとのこと。

ワイナリーのまわりには、30ヘクタールの広大な葡萄畑が広がります。

ワイナリー正面の葡萄畑、向こうに村の中心部をのぞむ

ワイナリーや葡萄畑􏰀の標高は􏰂約950mです。この日は風が強く、葡萄の葉がちょっとそよぎすぎていますが、青々としたいきおいを感じていただけると思います。

グアダラマ山脈の方向(南側)にも、畑が広がります。

ワイナリー南側の畑とグアダラマの山並み

前オーナーがここにワイナリーを造ったのが1998年、葡萄樹たちも樹齢20年前後です。品種は赤ワイン用のテンプラニージョ、メルロー、白ワイン用のベルデホが主に植えられています。

醸造されるワイン

ワイナリー内では、昨年収穫した葡萄でワインが造られています。

ステンレスタンクではホベン(若飲みワイン)が、地下セラーの樽ではロブレ(熟成期間24ヶ月未満、樽熟成6ヶ月未満)が寝かされていました。

若飲みワイン熟成中のステンレスタンク
樽熟成中のロブレ

小さな村の小さなワイナリー、進化中

実は、アントニオがこのワイナリーを買い取る前の数年、ワイナリーは閉鎖されていました。昨年秋、彼らによって手摘み収穫が行われ、ワイン醸造が再開されたと知ったときは心躍りました。

きっと、これからもっともっと、ワイナリーもワインも進化していくと思います。葡萄樹たちの成長を追いながら、ボデガ・アヘハスについてももっといろいろな面から書いていく予定です。

テンプラニージョの花の穂(この時はまだ蕾)、結実が楽しみ