#28 続・ひなげしの季節

先週は金曜までほぼ雨でしたが、週末から晴れてきました。

この季節の大地は、小麦畑の深い緑、大麦畑の明るい黄緑、ひなげしの赤、他の野花の黄色、紫、白で見事に彩られています。

去年もひなげしについて投稿しましたが、今年も美しく咲いているので、違う場所の写真を載せたいと思います。

今年も咲き誇るひなげし

ある日の散歩。ひなげしが満開でした。

ひなげしの赤い絨毯

言葉はいらない、言葉がない。

自然は人間が見ていてもいなくても、こうやって彼らの営みを繰り返し、そこにただあるだけ。

それを美しいと感じることは、人間が自然と共生するために授かった本能、知恵、ひとつの生き延びる道、なのかもしれません。

美しさの一方で…

しかし一方、ひなげしは農作物の畑にとっては駆除を要する雑草でもあります。強い繁殖力で、作物の成長を妨げてしまう。「きれい」などと言っている場合ではありません。

去年の写真のように、麦畑のへりにだけ咲いていて畑の中には咲いていないのは、畑に除草剤を撒いているからで、それをしなければ麦の良い収穫が望めない、ということです。

いいことばかりではなく、きれいごとばかりでもない。

ひとことで「自然との共生」と言っても、人間が生きていくために自然を犠牲にしている側面は少なからず存在し、それは大都会にいても小さな村にいても、常に目の前に突きつけられる事実です。

それでも、今ここにあるこの目の覚めるような赤と空の青、そしてそれを感じられるしあわせを大切にしたいと思います。

マーガレットは白い絨毯

去年書きそびれてしまったのですが、マーガレットの白い花も今が見頃です。

一面に咲いているマーガレット

大地の奥に見えるのは中央山系のグアダラマ山脈、真ん中の高い山がペニャララ山です。

野生のタイムの花も

白い花といえば、小さく控えめではありますが、野生のタイム(ハーブの一種)が群生している場所もいくつかあります。

花や葉に触れると指によい香りが付くので、しゃがんでは触りながら歩きます。

これは普通のタイム。

野生のタイム、上から見たところ
横から見ても可憐なタイム

数は少なめなのですがレモンタイム(またはシトラスタイム)という種類もあり、これは本当にさわやかなレモンの香りがして、私はいつも感動してしまいます。

レモンタイム(シトラスタイム)の花

こんな小さな花たちにも、自然に囲まれている環境の豊かさ、ありがたさを実感させられます。

地球のどこにいても、日常に自然を感じられることはきっとかけがえなく、人間にとっての救いであることでしょう。